No.01
健康保養地の
知識
ウォーキングの効果について
ご紹介します。
クアオルトってなに?

ドイツ発祥のクアオルト (健康保養地)
ドイツ発祥のクアオルトとは、日本語で「健康保養地」という意味です。
クアオルトは「自然の力を使って治療する地域」を指しており、
ドイツでは、温泉や海・気候・クナイプ式という水治療などで持病を治療・緩和させることを目的としています。そして、予防する自然療法が医療保険の対象となっており、その治療する地域を長期滞在型の療養地・健康保養地として親しまれています。
現在では、治療以外に「健康づくり」として活用されています。
多可町健康保養地では、自然豊かな多可町の地域資源を活かしたウォーキングコースや料理などを紹介します。
健康ウォーキング?
長く健康で人生を楽しむために、
健康ウォーキング。
健康ウォーキングとは、ドイツのクアオルト(療養地・健康保養地)で治療として利用されている、
「気候療法・地形療法」の手法を用いたウォーキングです。
気候療法・地形療法とは?
気候療法・地形療法
「気候療法・地形療法」は、ドイツのクアオルトで、心筋梗塞や狭心症のリハビリテーション、高血圧、骨粗鬆症等の治療に利用される自然療法です。
運動の強さを計測し、傾斜のある野山のコースを、体表面を冷たくさらさらに保ち、自分の体力に合ったスピードで、ウォーキングすることによって、運動リスクを軽減しながら持久力を強化し、通常の運動より、より大きな効果を得ようとするものです。
日本での気候療法・地形療法
日本での気候療法・地形療法は、ドイツの手法を基本にしながら、生活習慣病や認知症、ロコモティブ・シンドローム(運動器症候群)の予防、翌日まで継続する心理的な効果など、医療ではなく、心身の健康づくりや健康寿命の延伸に活用しています。
気候療法・地形療法の4要素と効果
-
太陽光
・ビタミンD3の合成
・骨の強化
・免疫力活性 -
可視光線
・体内の24時間リズムの調整
・深い睡眠 -
清潔な空気
・呼吸器系
・アレルギーの改善 -
冷気と風
・持久力
・免疫システムの改善
・血液循環機能アップ
・体温調節機能アップ
No.02
歩くときの
ポイント
個人の状態に応じた無理のない歩行が基本です。
自分の体力にあわせて歩く速さを調整します。
体表面は冷たくさらさら
体表面の目安は
-2℃
やや冷えるぐらいに
歩行中、主観的な感覚で「やや冷える」(体表面温度を平均2℃程度下げる、右表の温冷感覚で-1)と感じるように、袖をまくったり首元を開けるなどして衣服を調整します。時々腕に触れ、歩行中も汗が蒸発して「冷たくさらさら」な状態の肌を保ちましょう。

- 体表面を冷たくさらさらに
することで皮膚の毛細血管が収縮 - ▼
- 体表面の血液が筋肉へ移動
- ▼
- 酸素と栄養が行き届いて筋力増強